第X章 チーちゃん妊娠・出産
1993年クリスマスのころ、チーちゃんのおなかは確実に大きくなり
動物病院のエコー検査でも、おなかの中の赤ちゃんが元気に育っているのを確認
のちに、母乳を与え子育てをして行くチーちゃんに栄養をつけるため
毎日、必要性を考えた缶詰やフードなどを与えました
実は、それまでは安くて量が多く見た目もよいフードを与えていましたが
交配・妊娠をきっかけに、食生活のこともいろいろ調べ考えるようになっていました
そして、年も明け1994年1月
いよいよ出産も近くなり、いろいろな行動を目にするようになります
部屋の中をウロウロ、何かを探すような動作
いつもよりおとなしくフードも食べなかったり、つわりの症状だと思われます
この頃は、チーちゃんに何があっても対処できるように
私も寝室ではなくチーちゃんやプーと一緒に床でゴロ寝の毎日
そして1月5日
この日チーちゃんは元気もなくやや震え
時々穴掘りをするようなしぐさやおなかを収縮させ踏ん張るしぐさ
すでに、出産の「いきみ」が来ていました。体温を測ってみると37℃だい
ワン達の平熱は38℃だいなので明らかに低め、これは出産が近いことを当然意味しています
それを見ていたプーも落ち着かない様子
自分達もこうしちゃいられません。詰め込んだ知識をもとに出産の準備をします
お産をさせるためのスペースをつくり、うまれたての赤ちゃんを入れるための箱で作ったお部屋
赤ちゃんが寒くないようにペットヒーター、産湯のためのお風呂代わりの洗面器
産湯からあがったときに乾かしてあげるドライヤー
出産時、出血等で汚れても良いように新聞紙やタオル・バスタオル
へその緒(臍帯)を切るためのハサミ、糸、消毒
そしてへその緒を切る際、糸を縛るまでの間出血を一時止める「カンシ」も用意しました
そして数時間が経ち、体温もさらに下がりいきみの間隔もかなり短くなり
夜7時頃破水
自分達もはじめて見るものに動揺を隠し切れず、慌てるようにおじに電話
近くに住むおじは、すぐに来てくれました
チーちゃんは、その後何度かいきみを繰り返し
その後、強いいきみとともに悲鳴に近い声をあげたとき
お尻のほうに黒い何かが出てきたのを確認
横にいたプーも黒い何かを確認、クンクンとサークル越しに匂いを確認していました
出てきた瞬間シーズーの赤ちゃんは、水(羊水)の入った袋(羊膜)の中にいます
そこからへその緒とつながる胎盤があります
お尻のほうに見えた黒い何かは、袋に包まれた状態の赤ちゃんでした
それを、チーちゃんはいきみとともに体外へ出していきます
袋が出ても、そこからへその緒でつながる胎盤はまだ出ていません
このとき、おじはチーちゃんがへその緒を歯で噛み切ろうとしていましたが
うまく切れない状態だったのでハサミで切り、手際よく袋を破き赤ちゃんの呼吸ができる状態に
その時、カンシで一時止血・消毒・糸でへその緒を縛りました
そして、タオルでマッサージするように背中をこすると、鳥のような泣き声が「ピーッ」と聞こえました
それを聞いた後、産湯でからだの汚れなどを取るように指示してくれ
赤ちゃんをやさしく洗い、タオルで拭き、さらにドライヤーの温風を弱くして乾燥してあげました
プーはその様子をじっと見ていて、パパになった実感を感じているようでした
その間に、チーちゃんは一生懸命に残っていたへその緒を引っ張り
その先についている胎盤をひっぱり出し、食べていました
実は、胎盤はおなかの中にいる赤ちゃんが栄養をもらうために必要不可欠なもので
臨時的につくられる臓器です
これをチーちゃんが食べたのは、本能として身の回りをキレイにする行動
たとえば、自然界にチーちゃんが存在していたならば
出産をした痕跡を残すと赤ちゃんがうまれたことを外敵に知らせることとなります
ですから、痕跡を消すための行動なのです
さらに、母親の中には出産後すぐに赤ちゃんに興味を示さず育児を放棄してしまうこともあります
しかし胎盤を食べることで母性本能を強く呼び起こすなど
次の出産や授乳などに良い影響を与えることもあるようですが、もちろん個体差もあり
また、のちに私も経験しますが下痢や嘔吐の症状を見せることがあります
ですから胎盤は処分してまうこととし
その時の状況判断で精神面を改善するために与える場合もある、と私は考えています
そして、うまれた赤ちゃんは女の子
お顔の模様もキレイでホワイトとゴールドの色合い
体重を量ってみると150gとっても元気にピーピー泣いてます
そのことをメモして、赤ちゃんをチーちゃんに預けました
それを見たおじは、あとのお産を私達にまかせ、なにかあったら連絡をくれるようにと帰宅しました
チーちゃんは赤ちゃんのカラダをペロペロ
お掃除をかねて、身辺もペロペロと次のお産に備えての準備
そして、 おじがしてくれていたことを頭で何度も繰り返し私もイメージトレーニング
赤ちゃんは、お母さんのオッパイを求め箱の中でウニョウニョ動いています
しかし、チーちゃんは準備のための穴掘り行動(営巣行動)や陣痛などで落ち着かない状態
そのため一時赤ちゃんをヒーターの入った箱に寝かせ次の出産に備えます
実は、動物病院で事前にエコー・レントゲン検査をした際
3頭の赤ちゃんがおなかにいることを確認済み
なので、残り2頭の出産が待っています
しかし、思わぬできごとが・・・
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