今回は、私が所属しているジャパンケネルクラブ(JKC)のドッグショーが
実際どのように進行されるのか記載したいと思います。

●審査開始前●
シーズーの審査時間が近づいたら
ゼッケンを左腕に、そしてピンブラシもしくはコームを持ち
早目にリンク側で待機しましょう。
スチュワードの指示に従い、ゼッケン番号等を確認してもらいます。

●審査開始●
いよいよ審査開始です!
◎整列◎
スチュワードの指示に従い、ゼッケン番号順に整列します。
U^ェ^Uワン!の頭部は、進行方向へ向け整列します。

前後のU^ェ^Uワン!と、審査員が間に入れる程度の間隔をとります。
コートの乱れ、スタンディングポーズを急いで直し
U^ェ^Uワン!の気持ちを集中させアピールします。

この時に音の出るおもちゃ等で気を引くことは、周囲の妨げとなるので避けましょう
そして、自分のU^ェ^Uワン!だけをアピールしたいが為に
みんなとの整列を乱すようなこともないようにして下さい。
◎ラウンド◎

員の合図とともに全員でラウンドします。

前後のU^ェ^Uワン!との間隔を保ちながら歩きます。
この時、それぞれのU^ェ^Uワン!達の速度の違いがありますが
自分のU^ェ^Uワン!が一番きれいに見える速度で歩いて下さい。
そして、早いもの勝ちでは無いので
前の犬を追い越す事が無いように、上手にリンクを使い歩いて下さい。
ラウンドを終えたら元の位置に戻り、指示に従い1頭1頭の触審を受けます。
◎触審◎
個体審査です。
シーズーは小型犬なので、テーブル上で審査を受けます。

四肢・コートの乱れを素早く整え、テーブルの中心よりも前寄りにスタンディングさせます。
まずは、審査員が少し離れ側面からのシルエットを見ます。

頭部全体から徐々に後方へ触審されます。

この時、審査員とU^ェ^Uワン!の間にハンドラーが入り
審査の妨げにならないように移動します。

【←ハンドラー U^ェ^Uワン!(中) 審査員→】
すべての触審が終わった後、審査員がもう一度側面から見る場合があります。
その時は、素早く元のスタンディングをさせます。
◎歩様審査◎
触審が終わると歩様審査に移ります。
慌てずテーブルからU^ェ^Uワン!を降ろし、リードの位置を直します。

この動作もできるだけ素早く行います。
次に、審査員から三角形に歩くトライアングル
もしくは、アップダウンと呼ばれる1線上を行って戻ってくる歩きを要求されます。

シーズーは、小型犬なので大型犬のような早い歩きは要求されません。
ゆっくりと、落ち着いてU^ェ^Uワン!がきれいに見えるように歩いて下さい。
そして、審査員の前に戻りフリーステイをします。
この時も審査員とU^ェ^Uワン!の間にハンドラーが入ってはいけません。

実際に止める位置は、審査員の立っている場所から2メートルくらい前に止めます。
この時、少しずつ速度を落としつつ止めるのがポイントです。
歩様審査を終えたら、小さくラウンドをし元の位置に戻ります。

全員の審査が終わり、最初のように整列をします。
そして、いよいよ大詰めです!格好良く決めのポーズを作って下さい。

審査員が1頭1頭の確認をして順位を入れ替えます。

そして、最後のラウンド
この時も気を抜かず、綺麗な歩様を審査員にアピールして下さい。
戻って来た時点で、審査員が指を差してくれたU^ェ^Uワン!が一番です。

しかし、審査員に迷いがあった場合すぐに決まらない場合があります。
その時は、更にもう一度決めのポーズ!
常に審査員には、目を向けていて下さい。

これらが大まかな流れですが、実際に勝つまでにはなかなか時間がかかります。
スタンディングポーズや歩様などハンドラーはどのようにU^ェ^Uワン!を良く見せなければならないのか
勉強しなくてはなりません。本当は、初心者の方々やオーナーハンドラーの方々に
すべてを紹介したいのですが、ここで伝えるには限界もあります。
ハンドリングをする上で大事なのは、自分のU^ェ^Uワン!の良い部分だけ見るのではなく
欠点がどこなのか?それをどのようにカバーして良い部分をアピールできるか?
と、いう事です。その為には、まず1番にあなたのシーズーを理解する事です。
そして、ドッグショーは勝負の場で1番2番を決める場所ですが
その勝敗にこだわらず、それぞれ個々のU^ェ^Uワン!の目標を決め
それに向けた、自分なりの勝負をしていくことから始めるのも良いと思います。
それらに向けた勉強や訓練を重ねる間
シーズーに対する理解を深める事もできるはずです。
得れるのは勝利だけでは無いという事です。
みなさんが大好きなシーズーが、ドッグショーを通じ
もっと家族としての愛情を深める事ができれば、良い事だなと思います。